![]() 山でクマに会う方法
当店のロングセラー
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群馬ではリンゴ園などでクマの被害が絶えない。被害に苦しむ農家は、リンゴをいくら食ってもかまわないが、枝を折
るのはやめてくれ、と叫ぶ。クマに枝を折られると、新しく枝が伸びるまでの間、数十個から百個を超える収穫の減少に 見舞われるからである。
地元の人間からすると、群馬にそれほど野生の動物が生息するようには思われていないようでもあるが、鹿やサル、
クマの生息環境は国内でも恵まれている(?)方である。
古くから秋山郷の猟師などからも、新潟の山よりも群馬の山の方が「山が大きい」といわれ、群馬までクマ撃ちに来て
いた。「山が大きい」というのは、雄大な高山が峰を連ねているというよりも、沢筋から尾根への流れが大きく深いとい ったような意味なのだろう。それだけ動物たちの棲家としても、私たち人間の遊ぶフィールドとしても群馬は恵まれた自 然があるのである。
問題は尾瀬のように観光地化していく自然の保護と、人間側の都合で追いやった野生動物たちとの共存方法であ
る。
米田氏の活動や研究を見ると、まだまだ自然や野生動物の保護などといっても、私たちは彼らの生態や真の姿をほ
とんど知らないことがよくわかる。
まず、彼ら(クマやサル、シカなど)の生態を知ること、大きな自然の力ををもっともっと人間が理解することが、なによ
りも私たちに求められていることではないだろうか。
主要著作一覧
「ツキノワグマを追って」 小峰書店 (1994/12/01) 定価 1200円+税
「クマを追う」 どうぶつ社 (1996/01/01) 定価 1748円+税
「ツキノワグマのいる森へ」 アドスリー(1999/06/01) 定価1800円+税
「ニホンカモシカ」 偕成社 (1984/01/01) 定価 1400円+税
「四季・クマの住む森」 中央法規出版 (1997/07/01) 定価 1400円+税
「秋田のけものたち」 秋田魁新報社 (1985/01/01) 定価 1359円+税
* 著者がこの本を出した時、話を聞いていた子どもが「おじいちゃん、どうして秋田は、のけものなの?」って 言った話がどっかに
でていましたが、どの本に出ていた話だったか。確かそれに対するおじいさんの見事な 切りかえしがあったが、思い出せない。
「まるきばしをわたる動物たち」 大日本図書(1998/03/01)定価1333円+税
「月の輪熊は山へ帰った!―人とクマ、共生への道」
大日本図書(1998/09/01) 定価1300円+税
「生かして防ぐクマの害」 農山漁村文化協会(1998/06/01)定価2095円+税
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「クマ追い犬タロ」
小峰書店 (2001/10/1) 定価1,500円+税
2002年 第48回 課題図書
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