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沼田藩と真田氏の関係は、この「まぼろしの城」にえがかれた時代からはじまり、真田伊賀守信直の閉門、領地召し
上げまでのおよそ百年つづきました。
沼田城が真田氏の巧妙な策略によって奪いとられる過程にはじまり、真田昌幸、幸村、信之父子の時代に武田、上
杉、北条の勢力の狭間で、巧妙に生き抜き、信長、秀吉、家康の何れと手を組むか時代のながれをを必死に読み取 ろうと諜報の目を研ぎ澄ましつも、戦略に卓抜した武将の雄姿が、沼田(沼田城 名胡桃城)、岩櫃(岩櫃城)、嵩山(た けやま)城、上田を舞台に繰り広げられました。
戦国時代も終わり天下統一が成し遂げられ、世の中が安定期、治世の時代になると、昌幸、幸村、信之父子が嘆い
た世の武将たちの気の緩みが、真田家のなかにもいつしか浸透してきて伊賀守信利の時代の悲惨な結末をむかえた ともいえます。 ![]() ![]()
池波正太郎の本書が、沼田城を舞台にした本であることが意外とが知られていないのが残念です。タイトルのどこかに沼田という言葉でも入っ
ていれば良いのですが・・・・ (当店のロングセラー品です) ![]() ![]() ![]() ![]()
この本も、図書館以外ではめったにお目にかかれない本です。
真田氏と吾妻地域の関わりの歴史を総合的にまとめた力作。上杉、武田の間で、さらに南からは北条の圧迫を受けながら戦国を巧妙かつ力強
く生き抜いてきた真田氏が、徳川治世下、真田伊賀守時代の改易に至るまでどのように吾妻地域の治世を行なってきたか、社会制度、農民の生 活や村落構造、中央の戦や政治紛争の影響など、様々な角度から調査整理をおこなっています。 ![]()
本書の題は上州人の生活のイメージタイトルのようで、四季折々の厳しい生活を短歌や俳句を織り交ぜて浮き上がらせた本で、真田窓のある家
について詳細に研究した部分は数ページしかありません。しかし、後半の「奥利根のかくれキリシタン」に見られる論及には、生方たつゑの詳細な 聞き取り調査に、彼女の底力を見せ付けられる思いがします。 ![]() ![]() ![]()
群馬の問題で調べごとがあったら、まず「みやま文庫」といっても良いくらい、必要なことがらは百科事典のように揃っています。県下の図書館に
は必ず揃っていますので、是非、ご参照ください。
本書は上州と真田氏との関係について、最も包括的にまとめられている本であると思います。
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この本のことは渋川高校の先生が教えてくれたのですが、卓抜な発想、先見性で、東回り航路の確定、江戸の街づくり、淀川大普請など、江戸
の繁栄の下支えに貢献した巨人、河村瑞賢の生涯を綴った評伝時代小説です。
河村瑞賢は、真田信政の時代の難事業、上牧、下牧、後閑、師の4カ村、長さ3里40町あまりにわたる用水堰の工事も請負っています。
難所である崖の縄引きは、夜を待ち縄に等間隔に蝋燭の火をともし、対岸からその明かりをみて堰の測地をしたという。史実かどうか疑わしい面
もあるそうですが、このことに限らず、瑞賢は至るところでこうした知恵をだして、難事業をことごとく成し遂げています。
伊賀守の時代に瑞賢を沼田藩が呼んでいたならばと思いますが、わずかな世代の差で声がかからなかったようです。
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