内山さんが紹介してくれる人物のなかで、トクヴィル(1805-59)などとともにひと際印象
深い人にこの三澤勝衛がいます。
和辻哲郎の『風土』に代表されるようなアジア的な広い地域の風土観ではなく、広く見て
もひとつの郡程度、具体的にはひとつの畑が東向きか、南向きか、あるいは木や石の北側
か南側かで風土は異なる、といったような見方の問題です。
地域ひとつひとつにある生命のつながりをみるときに、とても大事な視点を教えてくれま
す。
農山漁村文化協会から、全4巻で復刊されました。
各巻に豊富な付随論文が掲載されているので、この金額でも買う価値を感じます。
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造〈1〉地域個性と地域力の探求
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造〈2〉地域からの教育創造
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造〈3〉風土産業
三澤勝衛著作集 風土の発見と創造〈4〉暮らしと景観/三澤「風土学」私はこう読む
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